
リスティング広告を出稿したいけど、キーワードってどうやって選定したら良いの?
考え方と方法を知りたい!
リスティング広告でキーワードを選定するには、どのような方法で行うのが良いのでしょうか。
設定したキーワードが検索された時に自分の広告文が表示されることは知っているけど、そのキーワードをどうやって決めていけばいいか、またそもそもキーワードはどんな意味で捉えれば良いのか。
そのような疑問を持つ方は多いと思います。
今回は、キーワードの考え方と、その選定の方法を徹底解説します。
この記事で身につくこと
- キーワードは人のニーズである
- キーワードと検索クエリとニーズの違い
- キーワード選定の方法は「自分で一から考えるアプローチ」と「関連キーワードを調べるツールから選び取るアプローチ」と「部分一致を利用する」の3つがある
キーワードは人のニーズ
キーワードは人のニーズであると考えるべきです。
あなたが検索エンジンの窓に文字を打ち込む時、なぜそれをするのでしょう。
暇だから?指の運動?
いえいえ、「何かの情報を知りたい」からでしょう。
ユーザーが情報を知りたくてワードを検索する、ということは、検索エンジンを作っている人や、コンテンツを作っている人にとっては、そのキーワードはユーザーのニーズであると捉えます。
「ユーザーはどんな情報を求めて、どんなキーワードを検索している?」という視点です。
ユーザーが何かを「知りたい」ということは自明ですが、周りの人が「その人が何を知りたいのか」を理解することは至難の技です。
だから我々は、検索されたワードを手がかりにし、そのユーザーが何を知りたいのかを推測し、それに合致した広告やコンテンツを提供する必要があります。
検索クエリとキーワード
Webマーケでは、「検索クエリ」と「キーワード」という言葉を分けて使用します。
検索クエリは、実際にユーザーが検索窓に打ち込んだ文字そのものを、意味します。
キーワードは、検索エンジンを作り人や、コンテンツを作る人や、リスティング広告を出稿する人が、「設定」する言葉です。
実際は、検索クエリの方が多様ですが、それを代表する言葉をキーワードとして、コンテンツやサーチ広告のトリガーにします。
「検索クエリ」と「キーワード」と「ニーズ」の関係を図にしてみます。

例えば、ユーザーが「ネイル竿ん ジェルネイル」と検索しました。これが検索クエリです。誤字脱字がありますね。
ネイルサロンのオーナーが「ネイルサロン ジェルネイル」で広告表示をさせようとします。これがキーワードです。
この時、ユーザーの「知りたい情報」は何でしょうか。コンテンツメーカーはこの「ネイルサロン ジェルネイル」から、ユーザーのニーズを必死に想像します。
「ジェルネイルが上手なネイルサロンを近所で探しているのかな?」その想定したニーズを元に広告分を作成します。例えば、「ジェルネイル専門のネイルサロン。セントーサロン。」などのように。
ユーザー本人のニーズがその読みどおりであれば、「お、この広告に知りたい情報がありそうだ」と思いクリックし入店します。成功です。
しかし、読みが外れ、実際のニーズが「ジェルネイルの材料を販売できるネイルサロンはないかな?」というジェルネイルのメーカーの営業さんでしたらどうでしょう。クリックはされるかも知れませんが、入店の目的は違いますね。
このように、キーワードと一言で言っても、その内容はかなり深いです。
キーワードを考える
キーワードを考えるときには3つのアプローチがあります。
- 自分で一から考えるアプローチ
- 関連キーワードを調べるツールから選び取るアプローチ
- 部分一致を利用する
それぞれ解説します。
自分で一から考えるアプローチ
これは少し時間がかかりますが、考えるのが好きな人や、知識を自分の血となり肉にしたいという素晴らしい気概を持っている人に向いています。
基本的なフレームワークの5W2Hを使います。
- Who 誰が
- Where いつ
- When どこで
- What 何を
- Why なぜ
- How どのように
- How much いくらで
例えば、ネイルサロンのリスティング広告を出稿しようとする時、5W2Hを使いどのように考えるべきかを実演してみましょう。
・Who 誰が
ユーザーは消費者で業者ではない。消費者は女性でキャバ嬢をターゲットにする。
・Where いつ
出勤前。一週間に一回は変える。夜中に空いていてほしい。旅行前にしたい。
<キーワード>
ネイルサロン 深夜
ネイルサロン 毎週
ネイル すぐ
爪 旅行
・When どこで
セントーネイルで。店の近く。もしくは家の近く。
<キーワード>
セントーネイル
ネイルサロン セントーネイル
ネイルサロン ○○(エリア)
・What 何を
ネイルの種類
<キーワード>
ジェルネイル
ネイルチップ
フットネイル
・Why なぜ
接客で印象を良くする。爪の形に悩みがある。
<キーワード>
ネイル 接客
ネイル 印象
ネイル モテる
爪が短い
・How どのように
長くしたい。強くしたい。つやつやした感じがいい。
<キーワード>
ネイル 長くする
ネイル 強い
ネイル 艶出し
・How much いくらで
何回も行くためできるだけ費用を落としたい。高級なサロンに行きたい
<キーワード>
ネイルサロン 安い
ネイルサロン 高級
一言で「ネイルサロンへ行きたい」というニーズと言えど、これくらい多様なニーズが隠されている事がわかります。
その全てに対してキーワード的なアプローチを行うということは、膨大な量の言葉を絞り出す必要があります。
イメージが湧いてきましたでしょうか。
もう一つ、キーワードの掛け合わせを考える時の、主軸と副軸(足りなければ副々軸も)という考え方も紹介します。
主軸と副軸
例えば、主軸に「ネイルサロン」や「ネイル」という基本ワードを起き、副軸に「安い」や「深夜」などの他キーワードを置きます。
これはそれぞれの掛け算でキーワード登録をしていきます。
図説します。

おさらいをしますと、キーワードを自分で考えるときは5W2Hと主軸・副軸の考え方を用いる、ということです。
関連キーワードを調べるツールから選び取るアプローチ
今は便利なツールがたくさんあります。
そのツールに「ネイルサロン」と一言打ち込めば、過去そのワードと一緒に検索されてきた語句や、その検索量を表示してくれたりします。
代表的なGoogleキーワードプランナーの他に、登録を必要としないもっと簡単なツールも多くありますので、利用してみてください。
- 「関連キーワード取得ツール」http://www.related-keywords.com/
- 「googkeyword」 https://goodkeyword.net/
方法は簡単です。
表示されたキーワードの中で、「これは求めているニーズと関係ない語句だな」というものを削除し、残りを全て登録すればいいだけです。
例えば、「ネイルサロン」とツールで検索すると下の3個のワードが表示されたとしましょう。
ネイルサロン 値段
ネイルサロン アルバイト
ネイルサロン 行く前
上から簡単にニーズを推測し関係ないものを消します。
ネイルサロン アルバイト
は求人を求めている人で、利用者の検索するワードではないと判断し、消します。
このような形で、ツールで拾ったワードを見て、その中から使えるワードと、使えないワードを選んでいきます。
部分一致を利用する
部分一致とはリスティング(サーチ)広告のキーワードのマッチタイプの一種です。
マッチタイプとは、キーワードに持たせる拡張性のことで、狭い順から
- 完全一致
- フレーズ一致
- 絞り込み部分一致
- 部分一致
と4種類存在します。
図説します。

マッチタイプについてはこの記事で解説しておりますのご参照下さい。
部分一致は一番広いマッチタイプで、キーワードと関連のある検索クエリを広く拾って広告表示をさせます。
例えば「ネイルサロン」とキーワードを部分一致で設定すると、それに関連する検索クエリ(例えば、「マニキュア」や「美容院」)を広く拾います。
そしてその広告が表示された検索クエリの中で、クリック率やコンバージョン率を見ながら、良さそうな検索クエリをキーワードに追加していきます。
これも効率の面から言うといい方法です。
それでは、キーワードを考えるときの3つのアプローチをおさらいします。
- 自分で一から考えるアプローチ
- 関連キーワードを調べるツールから選び取るアプローチ
- 部分一致を利用する
この3つの全て、もしくは自分にあった方法を選び、キーワードを考えていけば大丈夫です。
まとめ
今回の記事では次のことを解説しました。
- キーワードは人のニーズである
- キーワードと検索クエリとニーズの関係性
- キーワード選定の方法は「自分で一から考えるアプローチ」と「関連キーワードを調べるツールから選び取るアプローチ」と「部分一致を利用する」の3つがある
リスティング広告でキーワードを選定する際にはぜひ参考にして下さい。
それでは、以上です!
コメント