リマーケティング。甘い言葉ですね。サーチよりも曖昧だけど、インタレストカテゴリよりも力強い。そんなリマーケティング広告の活用方法の記事です。

リマーケティング広告は「サイトに一度訪れたユーザーに配信する広告」のことでしょ?それはわかるんだけどもっとしっかり理解したい。
セグメントとかも色々追加できるのだろうか?
そんな問いにお答えします!
リマーケティングの仕組み
リマーケティング広告の活用方法をご説明する前に、リマーケティングの仕組みを簡単におさらいしましょう。
- リマーケティングタグをサイトに設置する
- リマーケティングタグがクッキーを利用してユーザーを紐付けする
- 紐付けされたユーザーに広告を配信する
- ちなみに、クッキーには2種類ある
まずは、上の簡単な4つの基本的な仕組みを思い出してみて下さい。
「リマーケティングタグ」と、「クッキー」と、「2種類のクッキー」についてそれぞれ説明します。
リマーケティングタグ
GoogleやYahooでリマーケティング(サイトリターゲティング)広告を設定するためには、リマーケティングタグを対象のサイトのコード上に記述する必要があります。
記述すると言っても、ヘッターやフッターに、媒体側が生成したタグをコピペするだけです。

そのタグをコピペすることにより、対象のサイトに訪れたユーザーのブラウザに媒体のクッキーが付与され、ユーザーを追跡することが可能になります。
クッキー
クッキーを利用して一度特定のサイトを訪れたユーザーのブラウザに紐付けを行い、そのユーザーが他サイトを閲覧している時に、バナー広告を配信します。
クッキーとは、代表的な用途を例に出すと、ショッピングサイトにおけるカートやログイン状態の管理に使用されたりします。
あなたが、ショッピングサイトを利用し一度ログインすると、次回そのサイトを利用する時にログインIDやパスワードが自動的に入力されることがよくあるかと思います。
これは、ショッピングサイトがあなたのブラウザにクッキー(固有のテキストファイル)を書き込み、そのクッキーが書き込まれたブラウザで同じサイトに訪れると、「このユーザーはあの時に来たあのユーザーだ」と認識される仕組みになっています。
このクッキーの仕組みを用いて、リマーケティング広告は配信されています。
1st party & 3rd party クッキー
サイト事業者が付与するクッキーをファーストパーティクッキー、リマケタグによる広告用のクッキーをサードパーティクッキーと言い、区別されます。
(リマーケティングとリターゲティング)
Googleのメニュー名がリマーケティング、Yahooのメニュー名がサイトリターゲティングです。
サイトを訪れたユーザーに対してクッキー追跡を行いバナー配信をする広告、という意味では同じです。
呼び方はリマーケティングで統一します。
リマーケティングの効果的な活用方法
リマーケティング広告はバナー広告の中で一番コンバージョン率が高いメニューです。
大きく(本当に大雑把)に分けると運用型広告は、サーチ、リマーケティング、新規系(インタレスト等)の3つに分かれます。

この3つの中でも、サーチ広告が一番コンバージョン率が高く、その次にリマーケティング、その次に新規系と続きます。
サーチ広告は、ユーザーが特定の語句を検索した時に表示される広告として別格ですが、バナー広告であるリマーケティングと新規系の間にも大きな溝があります。
新規系のメニューでの流入ユーザーはあなたのサイトを知らない層であるのに対して、リマーケティングは一度あなたのサイトに訪れあなたのサービスを認知している層にアプローチします。
人が何かモノを購入する時、当たり前ですが、そもそも知らないモノは欲しいとさえ思うことができません。
リマーケティングが一度あなたのサイトを訪問している、という意味において新規系の広告とリマーケティングは天と地ほどの差があると考えて良いでしょう。
バナー広告の中でリマーケティングが一番コンバージョン率が高いので、リマーケティングを制するものがバナー広告を制すると言っても過言ではありません。
この記事で一番お伝えしたいことは、リマーケティングと一言で言っても、サイトに訪れた人の中で様々なセグメントを設けることができ、様々な角度からリマーケティングを実施することができる、ということです。
これは思っているほど知られていなく、リマーケティングは「一度サイトを訪問したユーザーを追いかけてバナー表示する広告でしょ」みたいな漠然した理解しかしていない方が多くいます。
リマーケティングこそ、様々なセグメント設定を設けることにより、コンバージョン率が跳ね上がるので、深く理解した上で運用していきましょう。
Google広告
Google広告のデフォルトの設定では次の2つの要素を組み合わせることができます。
- 期間
- 訪問したページ

期間は、あなたのサイトを訪れて何日後まで広告を配信するか、という設定で、500日強まで設定することができます。
しかし、一般的には30日前後をMAXとして設定することが多いです。
これは商材によって大きく異なりますが、購入までの検討日数が短い消費財等は1週間、購入までの検討日数が長い高額商品は30日等が多いです。
「期間」は、あなたのサービスが最長何日間程度検討されるのかを把握した上で日数を決めていきましょう。
検討日数が1週間の商材に30日間のりマーケティングをかけたところで、配信の無駄です。
「訪問したページ」は、あなたのサイトには当然複数のページがあると思いますが、どのページを踏んだユーザーにリマーケティングをかけるか、です。
例えば、トップページを踏んだユーザーと、購入フォームを踏んだユーザー、どちらが検討度合いが高いかと言うと、当然後者です。
従って、トップページは除き、トップページ以外のページを踏んだ人を検討度合いが高いユーザーと想定し、広告配信するなどの設定が可能になります。
Googleタグマネージャー(GTM)
Google広告で設定可能な、「期間」と「訪問したページ」だけでも、深いターゲティングが可能ですが、GTMを使用すれば、さらなるターゲティングが可能にあります。
Googleタグマネージャーはタグの一括管理をするツールですが、そのタグを発火させる条件を設定することにより、リマーケティングタグを発火させる時間をずらすことができます。
タグを発火させる条件をトリガーと呼びます。
トリガーには色々な種類があります。

この中で、リマーケティングで使うトリガーは次の2つです。
- スクロール距離トリガー:ページ内を○%程度スクロールした時
- タイマートリガー:ページを表示した○秒後
これは、ユーザーがスクロールした割合や、ページ表示してからの時間を設定し、タグが発火するということです。
つまり、スクロールが多いユーザーや、ページ表示した後の時間が長いユーザーは、それ以外のユーザーよりも強いと想定して良いでしょう。
そのような時間軸で興味度合いを設定でき、興味度合いの高いユーザーにリマーケティングをかけることが、GTMでは可能です。
Googleアナリティクス(GA)
GAでは更に詳細な設定が可能です。
どのような設定が可能かと言うと、多すぎて羅列できませんが、Googleアナリティクスで計測できる指標はほぼ全てセグメントできると考えていいでしょう。

主要なセグメントを羅列します。
- 年齢、性別、地域
- デバイス、OS、ブラウザ
- セッション数、セッション時間
- 流入元キャンペーン、メディア、キーワード
広告配信は年齢や性別、デバイスでセグメントをかけられますので、公式サイトに検索やSNSから自然に流入してきたユーザーの中から、リマーケティングはセグメントをかけられるのです。
例えば、女性用の製品を販売したい場合は、リマーケティングを女性のみに限定します。
これらのセグメントは比較的誰でも考えつくので、「流入元キャンペーン、メディア、キーワード」でのリマーケティング設定について説明します。
先程の図をもう一度見ます。

この広告メニューの中で一番興味が深い層は、サーチ広告の層です。
なので、サーチ広告からの流入をターゲティングする。また、自然検索とSNSからの流入者もそれに追加する。
サーチ広告、自然検索、SNSからの流入元へリマーケティングをかければかなりの興味層に再アプローチすることができます。
流入元でリマーケティングすることは盲点ですが、かなり効果が高いので、是非試してみて下さい。
まとめ
リマーケティング広告の仕組みとしては、
- リマーケティングタグをサイトに設置する
- リマーケティングタグがクッキーを利用してユーザーを紐付けする
- 紐付けされたユーザーに広告を配信する
- ちなみに、クッキーには2種類ある
リマーケティング広告の効果的な活用の方法としては、

です!
それでは以上です!
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