SEOを解剖するシリーズ!
今回の検証は次の議題です。

ブログの文字数はSEOに関係あるの?
ブログを書く際に文字数を気にする方はたくさんいると思います。「最低でも2000字は書こう」とか「文字数は多ければ多いほど上位表示されるのではないか」とか。様々な情報を聞くかと思います。果たして何が正しいのか。実際に検証してみたいと思います。
検証方法は簡単です。実際に特定のキーワードを検索して、その検索結果を見て「1位」のサイトと「100位」のサイトを比較します。サンプルは5パターンのキーワードを検索して見てみましょうか。つまり5キーワードの「1位」と「100位」の記事、合計10記事(5キーワード×2記事)を比較し、検証していきます!
※これは決してサイトの優劣をつけることが目的ではありません。SEOの仕組みを実際の例に基づいて客観的に分析し、結果を探ることを目的としています。
ブログの文字数は上位表示(SEO)に関係あるの?実際に検証してみる。
サンプル1:「ブログ」×「書き方」で検索
検索1位のサイトはこちら。 (2020/1/30時点)

続いて、検索100位のサイトはこちら。

【結果】
- 1位サイト: 3,141文字
- 100位サイト: 1,437文字
サンプル2:「アフィリエイト」×「始め方」で検索
検索1位のサイトはこちら。

同じく、検索100位のサイトはこちら。

【結果】
- 1位サイト: 6,418文字
- 100位サイト: 2,344文字
サンプル3:「ロードバイク」×「ヘルメット」×「おすすめ」で検索
では、1位は。

続いて、100位。

【結果】
- 1位サイト: 8,648文字
- 100位サイト: 2,936文字
サンプル4:「ビジネス書」×「おすすめ」×「大学生」で検索
1位!
100位!
【結果】
- 1位サイト:4,221文字
- 100位サイト:9,859文字
サンプル5:「映画」×「SF」×「おすすめ」で検索
最後です!1位!

100位!

【結果】
- 1位サイト:29,624文字(!)
- 100位サイト:3,686文字
結果と分析(ブログの文字数と上位表示の関係)
上の結果をまとめますと、以下のようになるかと思います。
- 5記事中4記事が、1位のサイトの方が文字数が多い
- 1位の文字数は100位に対して約3倍以上の差がある
- 29000千字で1位の記事もあれば、3000字で1位の記事もある
上記結果を分析するに、
- 上位表示と文字数の多さは相関がある。つまり文字数が多いほうが上位表示になる。
- 文字数の多さはそのキーワード中での相対的な数となる。つまり、〇〇以上書けば良い、という絶対的な指標は存在しない。大事なことは、実際に狙ったキーワードを検索してみて、上位表示の記事の文字数が大体何文字くらいかを調べてから目標文字数を設定する、ということ。
考察 (ブログの文字数と上位表示の関係)
文字数とSEOの関係をもう少し詳しく調べてみると、米国版のGoogle Webmaster向け公式ヘルプフォーラムでGoogle社員のSusam Moskwa(スーザン・モスクワ)がコメントを回答しています。
検索に対してサイトを最適化するというのは、ページの文字数を数えるということではありません。役に立つ便利なコンテンツを確実に作って、そのコンテンツに検索エンジンがアクセスできるようにすることです。
https://www.suzukikenichi.com/blog/the-number-of-words-never-matters/
さらに、日本のサーチコンソールのヘルプ版での次の返答もかなり的を得ているようです。
ひとまず言えるのはテキストが少ない=評価が低いではないです。大切なのは検索クエリの意図に対して答えとなるコンテンツかどうかです。
https://support.google.com/webmasters/thread/8359583?hl=ja
傾向として、検索順位が下位のサイトに対して上位のサイトは文字数が多いことは事実ですが、文字数は副次的な産物と考えたほうが良さそうです。
つまり、ユーザーの検索するキーワード(=検索クエリ)に隠されている問いを解消するページがGoogleの検索エンジンでは良質なページと判断され、検索上位表示されるわけですが、多くの文字数(情報)により、その問いの解決度が高まる。という考えです。
文字数を多くすることが目的でなく、ユーザーの問いを解決することが目的であり、その副産物として文字数が多くなるという順序であるという点に着目しなければいけません。
つまり、意味もなく冗長の文章はユーザーに嫌われますし、問題解決にはつながらないため、上位表示されない場合もあるのです。
まとめ (ブログの文字数と上位表示の関係)
文字数が多いほうが上位表示される傾向が高いことは間違いないが、それはユーザーの検索キーワードの問題を解決するための副次的な現象で、本質はそこにない。
本質は「ユーザーの検索キーワードの問題を解決」にあり、それが叶えられていれば文字数は少なくても上位表示される。
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