SEOを解剖するシリーズ! 第2弾!
第1弾は、文字数とSEOの関係について検証しています。ぜひご覧あれ。
では、今回の検証は下の課題を取り上げます。

タイトルや見出しにキーワードを入れると良いと聞くけど、実際はどうなの?
タイトルとは
タイトルとは、その記事の全体の内容を端的に示す短文で、実際にキーワードを検索したときに、検索結果に出てくる表題ですね。検索エンジンで検索者があなたのサイトを一番最初に目にする場所、つまり「記事の顔」にあたります。HTMLで言うと<title>タグや、<h1>タグ内に書かれるテキストです。 下の赤枠の部分です。

見出しとは
見出しとは、記事内のサブタイトルです。1つの意味のまとまりを端的に示し、「次の文章はこれにいて書かれているんだな」とユーザーに分からせるための意味の構成上の区切りを示すものです。「タイトル」が大分類で、「見出し」その下層に位置する小分類を作るようなイメージです。HTMLで言うと<h1>~<h6>タグ内のテキストです。 下の赤枠の部分です。
「記事内に書かれる」と書きましたが、検索一位の場合、見出しも検索結果の下部に小さく羅列されることもあります。つまり、「記事のサブの顔」になることもあるのです。

それでは、この「タイトル」と「見出し」が、実際に検索したワード(つまりキーワード)にどう関係していくかを実際に見ていきましょう。
検証方法は簡単です。実際に特定のキーワードを検索して、その検索結果を見て「1位」のサイトと「100位」のサイトを比較します。サンプルは3パターンのキーワードを検索して見てみましょうか。つまり3キーワードの「1位」と「100位」の記事、合計6記事(3キーワード×2記事)を比較し、検証していきます!
※これは決してサイトの優劣をつけることが目的ではありません。SEOの仕組みを実際の例に基づいて客観的に分析し、結果を探ることを目的としています。
対象のサイトは第1弾の記事( https://sentoukun.com/seo-wordcount/ )と同様。
まず、それぞれのサイトのタイトルと見出しをすべて抜き出します。そしてその中にキーワードがどの程度含まれているのかを実際に見ていきましょう。
ブログのタイトル&見出しとSEOの関係は?実際に検証してみる。
サンプル1:「ブログ」×「書き方」で検索
検索1位のサイトはこちら。 (2020/1/30時点)

続いて、検索100位のサイトはこちら。

【結果】
1位のサイト↓
タイトルと見出し
- タイトル:「初心者向け!読まれるブログの書き方|ブログを書く順番を理解するとブログが書ける!」
- 見出し:「ブログが書けない人に実践してほしい!読まれやすいブログの書き方(h2)」「ブログ記事全体の構成を理解する(h3)」「 いきなり管理画面で書かない、文字装飾や見た目は全て最後に整える (h3)」「ブログ記事のタイトルを考える(h3)」「そのタイトルを解説(説明)するための要点を箇条書きにする(h3)」「その要点がそのブログ記事の見出しになる(h3)」「見出しごとに悩まずに文章を入れていく(h3)」「文章を見直す(h3)」「ブログタイトルを見直す(h3)」「管理画面に入れて見出し、見た目を整える(h3)」「校正をする(h3)」「まとめ(h3)」
含まれるキーワードとその回数
- タイトルに含まれるキーワード数: ブログ3回、書き方(書く等も含める)3回
- 見出しに含まれるキーワード数: ブログ6回、 書き方(書く等も含める) 3回
100位のサイト↓
タイトルと見出し
- タイトル:【ブログの書き方】ここだけおさえればアクセスUP! みんなに見てもらえる書き方のポイント
- 見出し:「ブログの書き方の基本は?(h2)」「重要なのはこの3つ(h2)」「タイトルの付け方(h3)」「画像の選定 (h3) 」「例えば。。。 (h3) 」「文章の量 (h3) 」
含まれるキーワードとその回数
- タイトルに含まれるキーワード数: ブログ1回、書き方(書く等も含める)2回
- 見出しに含まれるキーワード数: ブログ2回、 書き方(書く等も含める) 1回
サンプル2:「アフィリエイト」×「始め方」で検索
検索1位のサイトはこちら。

同じく、検索100位のサイトはこちら。

【結果】
1位のサイト↓
タイトルと見出し
- タイトル:【初心者向け】アフィリエイト始め方・稼ぎ方の教科書-無料ブログ&WordPress-(アフィリエイト基礎講座vol.1)
- 見出し:【はじめに】「稼げるアフィリエイトサイトを作るには(h2)」「しっかり稼ぐアフィリエイトの始め方(h2)」「最後に(h2)」「参入分野(ジャンル)を決める(h3)」「ASPに複数登録してプログラム・報酬額を確認しよう(h3)」「無料ブログ or WordPress(オリジナルサイト)のどちらで始める?(h3)」「扱うジャンルが決まったら・・・アフィリエイトの始め方(h3)」「月に2万円稼ぎたい人も200万円稼ぎたい人も選ぶべきジャンルは同じ(h4)」「競合調査を忘れずに(h4)」「ASPによって同じ案件でも報酬額が違う?(h4)」「WordPressで簡単に自分のサイトを作成する方法(h4)」「【事例】<大きな市場の細かいキーワードを狙え!!>ワイMAX.comさん(h4)」「無料ブログで始める場合(h4)」
含まれるキーワードとその回数
- タイトルに含まれるキーワード数: アフィリエイト2回、始め方(始める等含む)1回
- 見出しに含まれるキーワード数: アフィリエイト3回、始め方(始める等含む)3回
100位のサイト↓
タイトルと見出し
- タイトル:トレンドアフィリエイトの仕組みと始め方について【初心者対象】
- 見出し:「トレンドアフィリエイトの仕組みについて(h2)」「トレンドアフィリエイトの仕組みについて(h2)」「ブログを立ち上げる(h3)」「ブログを立ち上げる(h3)」「ブログを立ち上げる(h3)」
含まれるキーワードとその回数
- タイトルに含まれるキーワード数: アフィリエイト1回、始め方(始める等含む)1回
- 見出しに含まれるキーワード数: アフィリエイト2回、始め方(始める等含む)0回
サンプル3:「ロードバイク」×「ヘルメット」×「おすすめ」で検索
では、検索順位1位のサイト。

続いて、検索順に100位のサイト。

【結果】
1位↓
タイトルと見出し
- タイトル:【2019年版】ロードバイク用ヘルメットの選び方&おすすめ14選|元自転車屋店長が徹底解説
- 見出し:「ヘルメット、ロードバイクには必須!(h2)」「安全性と機能性の両立(h2)」「正しいヘルメットの選び方(h2)」「高価なヘルメットは何が違う?(h2)」「メカニックが選ぶおすすめのヘルメット14選(h2)」「自分に合ったヘルメットを選ぶためのQ&A大事なのは自分に合ったヘルメットを正しくかぶること(h2)」「「ヘルメット×頭のカタチ」相性チェック方法(h3)」 「ヘルメットにはサイズがある?(h3)」 「ヘルメットの正しいかぶり方とは?(h3)」 「ヘルメットの室内での保管方法と駐輪時の保管は?(h3)」 「ヘルメットで蒸れないようにするには?(h3)」 「ライト付きのヘルメットとは?(h3)」 「ヘルメットの交換時期はいつ?(h3)」
含まれるキーワードとその回数
- タイトルに含まれるキーワード数:ロードバイク1回、ヘルメット1回、おすすめ1回
- 見出しに含まれるキーワード数:ロードバイク1回、ヘルメット13回、おすすめ0回
100位↓
タイトルと見出し
- タイトル:ロードバイクヘルメットの空気抵抗とおすすめエアロヘルメット
- 見出し:「空気抵抗の少ないヘルメットは?(h2)」「風の角度による空力性能差(h2)」「ヘルメットの下は熱がこもる(h2)」「TT用のエアロヘルメットは?(h2)」「国産ヘルメットにも丸形の波が・・・(h2)」「買いました(h2)」「①ヨーカク0度の場合(h3)」「②ヨーカク10度の場合(h3)」「③ヨーカク0度、5度、10度、15度の平均の場合(h3)」
含まれるキーワードとその回数
- タイトルに含まれるキーワード数:ロードバイク1回、ヘルメット1回、おすすめ1回
- 見出しに含まれるキーワード数:ロードバイク0回、ヘルメット4回、おすすめ0回
結果と分析 ブログのタイトル&見出しとSEOの関係
結果をまとめますと次のようになります!
- 1位と100位すべてのタイトルに検索キーワードが1回以上含まれている。
- タイトルに含まれているキーワードの回数は、1位と100位で同じケースはあるが、1位んの方が大半は多く、少ないケースはない。
- 1位のサイトでも見出しに一部のキーワードが含まれていないケースが有る。(サンプル3の「おすすめ」)
- 見出しへのキーワードの記載回数は総じて、1位のサイトの方が多い。
- 見出しの数自体が1位のサイトのほうが100位のサイトに比べ2~3倍に多い
結果を分析しますと、
- タイトルについて言えることは、キーワードが必ず入っている、1位のサイトにはキーワードが複数回入っている。
- 見出しについて言えることは、1位のサイトは見出し自体の数が多く、それぞれにキーワードが入っている数が多い。
考察 ブログのタイトル&見出しとSEOの関係
GoogleのSEOスターターガイドで、タイトルと見出しの設定の仕方について説明しています。

ページ全体で控えめに見出しを使用する
見出しタグは意味のある場所で使用してください。ページ上の見出しが多すぎると、ユーザーがコンテンツを読みにくくなり、1 つのトピックがどこで終了して次のトピックがどこから始まっているのか判断しにくくなります。
https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja
これは、見出しの数、という点においては、今回検証した結果と異なっていますが、「第一弾」で見たとおり、そもそも記事の文字数が100位より1位の記事のほうが長い傾向があるので、見出しも多くなって当然です。
タイトルは記事全体の要約、見出しは段落(記事内の意味のまとまり)の要約であることを考えれば、それが実際のユーザーの検索ワードと合致することが、ユーザーの問いをより解決することが期待されることは、当たり前っちゃ当たり前です。
しかし、キーワードをタイトルと見出しに複数回入れることはSEO的には有利に働いていることは今回の検証で事実となりました。
本質的に大切なことは、記事の内容をしっかりとようやくしたタイトルを付ければ、ユーザーがタイトルを見てその記事にアクセスできてハッピー。また、記事内の構成についてもしっかりと意味のまとまりができており、それが見出しごとに分類されていればユーザーはハッピーです。
それを忘れず、キーワードをしっかりとタイトルと見出しに入れ込んで行きましょう。
まとめ ブログのタイトル&見出しとSEOの関係
キーワードをタイトルと見出しに入れる、もしくは複数回入れることはSEO的に効果があるが、ユーザーの情報アクセスと内容理解が本質であることを忘れずに。
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